もろみ酢

もろみ酢は米酢などと比べると酢酸分が少なくクエン酸成分を多く含んでいます。
もろみ酢は沖縄の泡盛から作られるお酢で、長寿王国沖縄のイメージもあり近年ブームとなっているお酢です。

もろみ酢／原料

1. 米（タイ米）
2. 黒麹菌（あわもりこうじかび）
3. （醸造酢）

もろみ酢は、沖縄・泡盛の酒粕から作られます。
泡盛の酒粕は豚の飼料以外に使い道がありませんでしたが、
近年の健康ブームからお酢が作られるようになりました。

泡盛はタイ米と黒麹菌から作られます。
泡盛の酒粕をかしじぇーと呼びます。

もろみ酢／主要成分

酸度

少　・・　１～３％程度

アミノ酸

多　・・　約０．５％

エキス分

多　・・　約２０％

※製造メーカーにより成分は異なります

もろみ酢／特徴

もろみ酢は泡盛の酒粕（かしじぇー）をしぼり、アルコール分を抜いて作られたお酢です。
もろみ酢には天然のアミノ酸やクエン酸が豊富に含まれます。また、一般のお酢に比べると酢酸分が少ないので、ツンとくる酸味が比較的少なく飲みやすいお酢です。
酢酸も体に吸収されてクエン酸に変化しますが、クエン酸のまま飲んだ方が即効性があるといわれています。そのため、運動の前後にもろみ酢ドリンクを飲むとダイエット効果や疲労回復効果があるといわれています。

もろみ酢／効能

ダイエット効果、美肌効果

クエン酸が豊富なので脂肪、糖の代謝を促す効果が高い
（クエン酸サイクルで脂肪燃焼）

疲労回復・消炎作用

クエン酸サイクルを活発化します
疲労回復・消炎効果があります
（お酢の抗酸化力／健康効果）

もろみ酢／お勧め料理

もろみ酢のお勧め健康料理

お酢ドリンク

ツンとくる酸味が少ないのでお酢ドリンクにぴったり
ジュースで割っても美味しいです。

ホットドリンクとして

甘酒にすこしもろみ酢を加えて温めると
体の芯から暖まるホットドリンクになります。

肉の煮込み料理の隠し味に

料理にコクがでます。
もろみ酢は熱を加えても栄養成分は変わりません。

「もろみ酢」「琉球もろみ酢」表示を厳格化

もろみ酢と表示された商品は多いですが、中にはほとんど沖縄産泡盛の酒粕を使っていない製品もあり、消費者の不信感を招くこともありました。この問題に対し沖縄のもろみ酢製造業者組合である「もろみ酢公正取引協議会準備会」は、「もろみ酢の表示に関する公正競争規約」を公正取引委員会に申請していました。
公正取引委員会は申請を認め、2008年1月23日から同規約が施行されました。規約に準拠した製品には「公正マーク」を表示できます。

今回の規約では、表示ラベルなどに次のような基準が設けられます。

ただし、この規約は業界の自主ルールで、「もろみ酢公正取引協議会」に参加していない商品を排除することはきません。消費者は「公正マーク」を確認したりして、自分の目でしっかり商品を選択する必要がありそうです。